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厳罰化された少年法で再犯は抑えられるか

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こんにちは。

最近とあるニュースがSNSネット掲示板で大きな話題になりました。

 

www.nikkei.com

 

埼玉県川口市で起こった殺人未遂事件。一見変哲もないたまにある?事件ですが、その容疑者が、29年前の1989年に起こった女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯行グループの1人であることがネットニュース上では大きく触れられていました。

 

女子高生コンクリート詰め殺人事件 - Wikipedia

 

この事件は当時の日本中を震撼させ、今なおその惨い残虐性ある犯行から人々の記憶から色あせることのないとても衝撃的なものでした。

しかし、犯行グループの4人は皆未成年であったため、主犯格は20年、その他は5年から10年ほどの不定期刑が下され、既に皆は刑期を終えて釈放されています。

 

そのうちの1人が今回川口市で殺人未遂事件を起こし、SNSネット掲示板で挙がる話題の1つとして、「未成年が起こした事件で死刑は免れたものの、結局は更生してない。」という話です。

togetter.com

 

このツイッターのまとめを見ると、更生していないと批判の声を上げる人が多くいることが分かります。

 

たしかに少年法によって未成年者は死刑や無期懲役は極力避けられ、最悪でも有期刑で済まされ保護更生の処置がなされるはずです。

しかし、そもそもこの女子高生コンクリート詰め事件の犯行者たちはちゃんとした更生プログラムを受けたのでしょうか。

ツイッターユーザーが更生していないじゃないかと叫ぶ背景には、犯行者たちは更生プログラムの処置を十分に受けたという前提が頭の中にあるわけです。

今回の殺人未遂事件で批判の的にされているのはかつて殺人事件を起こした容疑者です。

 

しかし、本当に批判すべき、声を上げるべき相手は、少年法や、少年院、少年刑務所の役割です。

少年法を無くせ、厳罰化せよと言いたいわけではありません。

 

少年法一条では

この法律は、少年の健全な育成を期し、非行のある少年に対して性格の矯正及び環境の調整に関する保護処分を行うとともに、少年の刑事事件について特別の措置を講ずることを目的とする。

出典 e-Gov法令検索

と書いており、更生矯正環境の調整を目的とした法であると分かります。

しかし、近年世の中では少年法の厳罰化を求める声が増えています。

子供をもつパパ、ママに行ったアンケートでは87.5%の方が厳罰化賛成という結果が出ました。

87.5%が少年法の厳罰化に賛成! 実名報道や更生プログラムの問題とは【パパママの本音調査】 Vol.42 - Ameba News [アメーバニュース]

 

ですが、女子高生コンクリート詰め事件の犯行グループのうちの3人は、20年の刑期を下された者、5年から10年の刑期を下された者されぞれが再犯で捕まっており(不起訴処分も含む)、結局は刑期の長さは再犯とは関係ないのではという疑念が浮かび上がります。

 

 

私たちがネットやテレビで見るニュースの裁判内容では、主に刑期に注目して見ると思います。というより、刑期と犯行内容ぐらいしかニュースで取り扱ってくれません。

その一方で、刑期を全うする間のことに関しては一切注目されません。

つまり、何も知らない一般人やニュースの視聴者は、犯行者が刑期を全うする間は、自分が犯した罪に対してしっかりと反省して更生してしてくれると勝手に、むしろそれが当たり前ぐらいに思っているでしょう。

 

しかし、刑務所や少年院で本当に更生を促せるプログラムが実施されているの否か私たちには分かりません。

たまーーに刑務所や少年院をテーマに扱ったドキュメンタリーやワイドナショーの番組が放映されることがありますが、それを皆が皆見るわけでもなく、又その番組で更生プログラムの全容、効用が把握出来るわけでもないのです。

 

今回の事件を起こした容疑者も、以前犯した罪で少年刑務所に入所している間にしっかりとした更生プログラムを受けたのかも分かりません。

また、有期刑の者は少年院ではなく、少年刑務所であるため、少年院に比べて保護更生の役割が薄れ、犯罪者の収容、隔離の役割が濃くなると思われます。

 

少年法の話題は刑期や年齢の問題だけでは無く、実際に収容された者たちに対する処遇についての問題もあります。

少年法の理念、役割をもう一度正しい認知を広め、多くの方に理解し、刑期といった外側の話題で埋もれてほしくないと思います。