けろけろの想う日々

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経営力抜群のサイゼリヤに感じる一抹の不安

 

こんにちは。

 

最近なんだか訪れる頻度が高いサイゼリヤ

小腹空いたらとりあえずサイゼリヤ

間違い探しが難しいサイゼリヤ

サイゼリアじゃないサイゼリヤ

 

みなさんもご存知であるイタリアンレストランのサイゼリヤ

サイゼリヤの魅力といったらとにかく価格。

サイゼリヤの看板メニューであり、一番人気でもあるミラノ風ドリアは299円と破格の値段。

その他にも辛味チキン(399円)やプロシュート(399円)、真イカのパプリカソース(299円)といった人気商品もとにかく安い。ワインも一杯100円と、ちょい飲みで訪れるサラリーマンも多くいるだろう。

 

2014年に消費税が上がったとき、商品の価格を据え置いたサイゼリヤには一生ついていこうと心に誓った。

しかし次の消費税増の時はどうするのか。固唾をのんで見守りたい。

 

 

サイゼの経営力

経営状況はどうなのか

そんな庶民の味方であるサイゼリヤであるが、経営状況はどのようなものか。

 

こちらのグラフは過去4年間の売上高と純利益を表している。

2018年は確定ではなく、予想の値なので注意を。

 

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*1

 

ここ数年はアベノミクスにより消費者の高級志向がどうのこうのとニュースで取り上げられているが、低価格を維持し続けているサイゼリヤは売上高を上げ続けている。

外食市場では売上高、客単価ともに上昇し続け、デフレを脱却する良い循環を生み出してきているが、サイゼリヤは価格も売上高も客単価も安定を維持している。*2

つまり他社の外食チェーン店が高価格帯商品を出して集客に励む中、サイゼリヤはその流れを無視するかのようにいつもの商品をいつもの価格で提供し続けている。これもある意味で他社との差別化といえるだろう。

 



しかし、ずっと変わらない価格と品質を維持し続けるのには、いずれ限界が来るのではないか。

2018年も売上高は過去最高を更新し1565億円に達する予想ではあるが、純利益は従来予想84億円から62億円と前期から減益する予想となっている。

その原因として円安による輸入食材価格の高騰やエネルギー価格の高騰、離職者の増加に伴うアルバイト採用増加による人件費の上昇と作業効率の低下が挙げられている。

ワインやハムなどヨーロッパから直輸入しているサイゼリヤは為替の変動にダメージを受けやすい。

また外食業界ではアルバイトの賃金が高騰している中で、サイゼリヤはアルバイト採用の増加を行った。

アルバイトを増やすということは作業効率の低下を招く。

これから数十年日本の生産年齢人口は減少し、少子高齢化東京オリンピック需要による人件費の上昇も続いていく。

その穴埋めとして外国人労働者の導入を積極的に行えば、それもまた社員教育で大きな負担となるだろう。

世界でも経済発展と人口の増加、異常気象による作物の不作によって食材やエネルギーの価格は高騰するばかりだ。

これからのサイゼリヤには厳しい道が待っているのかもしれない。 

 

実は世界でも頑張っている

国内だけではサイゼリヤが成長し続けるには限界がある。

実はサイゼリヤは2003年という早い時期から海外で店舗を出している。

初の海外での店舗出店は中国の上海だ。それがいまでは台湾、香港、シンガポールにまで進出している。

日本と同じく低価格を武器に乗り込んだのだが、なかなか上手く軌道に乗らず赤字が続いていたという。

しかし、面白いことに2005年にあった反日デモで街を練り歩いたデモ隊が近くにあったサイゼで食事をし、安くておいしいと評判になり知名度が上がったのだという。

詳しい話はこの記事に書いてあるので、興味ある方はぜひ。

赤字の海外事業を立て直したサイゼリヤの「たたき上げ役員」 (2/5) - ITmedia ビジネスオンライン

 

その後も事業に改良を重ねて利益を出すようなった海外店舗。

なんと今では300店舗以上が出店し海外店舗数比率は25%を超えているという。*3

もはやサイゼリヤの経営に海外での業績は無視できない存在と言えるだろう。

海外全体では2017年8月期の業績で売上高310億円、営業利益33億円と立派な業績を挙げている。

同時期の日本国内での売上高は1172億円、営業利益は77億円だ。

今後も順調に海外での店舗数を増やす予定でいるため、いずれは国内の業績を抜く可能性も十分ある。

 

 

サイゼに訪れた変化

 

結構海外事業について真面目に書いてきたのだが、私がこの記事で言いたいのはこのようなサイゼリヤの素晴らしき経営力ではない。

むしろ私はサイゼリヤに一抹の不安を持っているのである。

 

それが国内店舗での経費削減の経営努力だ。

 

私の家から10分歩いたところにサイゼリヤがある。

おそらくもう10年以上前からあるここのサイゼリヤはいわゆるロードサイド型店舗といえる建物だ。

つまり他のお店と隣接しておらず(こういうのを独立店舗と言うのだろうか)、少し広めの駐車場を持ち、建物の屋根が少し高く開放感のある店舗である。

こんな感じの店舗。わたしの家の近くのとこじゃありません。

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(Google earthから引用)

 

このようなタイプの店舗、というよりひと昔前に出店した店舗内の作りでは、ハリのあるソファと樹脂でコーティングされた厚めの木製のテーブルボックス席を仕切る壁はまたも厚めの木の壁と上部にモザイクの入ったガラス4脚の椅子もソファと同じ素材の少しクッションあるお尻部分と木のあみあみでこしらえた背もたれがあり、結構凝った作りをしている印象であった。

例を見せるとこのような店内であろうか。

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(最近の仕事 サイゼリヤお茶の水駅前店開店!! | 東京リーシングと土地活用戦記から引用)

 

しかしいつからだろうか、2、3年前ぐらいからか、店内の作りに変化が訪れるようになった。

新規に出店した店舗に見られる従来の店舗との変化は、まずソファが少ないことだ。ソファの代わりに4脚の椅子が多く導入されたが、その椅子にも変化があった。

それは脚から背もたれまですべてプラスチックになったことだ。もちろんクッションはない。

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少し分かりづらいがこの椅子。軽くて持ち運ぶには便利だが、かつてのクッション性は皆無だ。

 

この変化には少し戸惑った。いままで慣れ親しんだあみあみ背もたれの椅子に恋しさを覚えたほどだ。

しかも新規出店の店舗のみならず、あみあみ背もたれの椅子を交換してまでプラスチックの椅子を導入した店舗もあった。

 

 

もう一つの変化は仕切り壁だ。

木目調だが無機質に感じる新しい仕切り壁は、脚がついており持ち運びが出来るようになっていた。

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(ちょっとぼやけてしまった...)

新しい仕切り壁が隣接しているテーブル席の椅子に座る。そうすると頭の上にまで高くそびえるその仕切り壁に、少し圧迫感を覚えるのは私だけだろうか。

 

 

さらにもう一つ、最近になってまた変化が訪れたところがあった。

 

おしぼりだ。

 

サイゼのおしぼりといったら厚くぼこぼこした特徴的な肌触りの「拭き甲斐」のあるおしぼりだった。

しかし、そのおしぼりが変わってしまった。グレートダウンしてしまった。

薄い。とにかく薄い。

そしてちっちゃい。めちゃくちゃちっちゃい。

いままでのおしぼりよりおおよそ半分になったんじゃないのだろうか。

小さすぎて手を綺麗に拭いたという感覚がない。

この変化にはとても残念に感じた。

ついにこんなところにまで経費の削減が襲ってきているのか…

次はいったいどこに変化が訪れるのか。不安である。

いずれ店内がまったくの様変わりをしてしまうんじゃないか…

 

それでも私はサイゼのことを...

 

分かる。分かるんだ。今の価格を維持していくには、たゆまぬ努力と無駄の削減がいるということを。

おしぼりも椅子も仕切り壁も売り上げには直接関与しない部分であるのだ。

昨今はビルの中にテナントとして出店するビルイン型店舗のサイゼリヤも増えてきた。

そのような狭い店舗では搬入が楽なプラスチック製の椅子や薄くて持ち運びできる仕切り壁やテーブルのほうが便利だ。

食材費や人件費が高騰している中、299円のミラノ風ドリア、100円のワインが提供出来るのはそのような経費の削減を行っているからである。

299円でミラノ風ドリアが食べたいなら、少しくらいは目をつむるしかない。

 

 

2014年に消費税が上がった時も、サイゼリヤは消費者を第一に考えて様々なコストを削減して値段を据え置いた。その姿に私は感動したのだ。

 

私は、変化をするサイゼリヤについていくだけだ。

 

よし、ミラノ風ドリアを食べに行こう。