けろけろの想う日々

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デリバリーピザはピザと思い出を運んでくれる。

 

私がまだ小学3年生だったころだ。

正月は例年のように母方の祖父母の家に訪れる。

祖父母や遠い親戚、母の妹夫婦からお年玉をもらい、あまり食べられる具が無いおせち料理を頂く。

夕方になり、自宅に帰るもののこれといってやることが無い。

 

「チエちゃんちに行ってくる」

 

暇を持て余した私は母にそう告げて、家から歩いて3分のとこにある母の妹夫婦の家に遊びに行った。

チエちゃんちには自分の家にはないネットの繋がったパソコンといくつかのテーブルゲームがあった。

私が訪れるといつもチエちゃんの旦那さんがテーブルゲームの相手をしてくれた。

テーブルゲームは勝っても負けてもいつも楽しかった。

 

特に楽しかったのは立体4目並べだ。

 

 ルールは立体に、縦、横、斜めに4つ同じ色のコマを揃えたほうが勝ち。

当時小学3年生の私のような子どもでもルールは理解しやすく、少し脳トレの要素があり全然飽きの来ないゲームだ。

 

ジェンガや立体4目並べ、けん玉などでいろいろ遊んでいるといつの間にか夕食の時間になっていた。

 

「ピザでもたのもっか」

 

不意にチエちゃんがそう言った。

 

私はとても心が躍った。

あまり感情が表情に出ない私も、きっとその時は目が見開いたと思う。

デリバリーピザなんて普段そうそう頼む品じゃない。

 

 メニュー表を開いてみんなで選んだ。

おそらく私にメニュー決めの優先権があっただろう。

しかし、数ある美味しそうなピザの中から1つを選ぶのは至難の業だ。

今でもそれは大変な作業である。

なにを選んだのかは今ではあまり覚えていない。

だが、絶対美味いに違いないという信念で選んだのは間違いない。

 

ピザが家に届くまでは立体4目並べをしていた。

しかし、頭の中はピザで埋まっている。なかなかゲームに集中できない。

 

30分ほどして家のチャイムが鳴った。

階段を駆け下り急いで取りに行く。

たしか頼んだのはMサイズだったが、今感じ取るMサイズと当時3年生の感じ取るMサイズは全く異なる。

とてもデカかった。そしてふたを開けて広がるチーズの香りは、恐ろしいほど空腹を刺激した。

サイドメニューでポテトもあった。

そしてコーラ。

完璧過ぎる。

正月とはまさにピザのためにあったのかと錯覚するほどだ。

 

気づけば綺麗に完食していた。

おなかいっぱいになった私はしばらくテレビで正月特番を見て、少しして自宅へ帰った。

 

翌日、まだ三が日であるため友達を遊びに誘うのを躊躇していた私は暇を持て余していた。

日が暮れ始めたころ、私はまたチエちゃんちに行った。

自宅にいても一人ゲームをするだけで、チエちゃんの旦那さんとテーブルゲームをしたほうが楽しいから。そしてピザの味が忘れられないから。

 

チエちゃんたちは再び訪れた私を快く迎えてくれた。

 また立体4目並べをしたりトランプや、アコースティックギターで楽しく遊んだ。

 

「今日もピザ食べる?」

 

連日のピザという言葉に私は心躍った。

きっとその日も目は見開いていただろう。

 

何を頼んだのかは覚えていない。

だが、この日も頼んだピザは美味かったはずだ。チーズが焼けたあの香ばしい香りを今でも覚えているから。

 

食べ終えた私はほどなくして自宅へ帰った。

 

結局次の日もチエちゃんちへ行った。

そしてまたデリバリーピザだった。

言わずもが美味しかった。

 

三が日を終えた4日からは友達と遊び、自宅で晩御飯を食べた。

少しピザに心残りがあったが。

 

 

今思い返せば、チエちゃんに少し申し訳なさが出てくる。

デリバリーピザは決して安くない。

それでもきっと私の心を読み取ってピザを頼んでくれたチエちゃんには感謝し尽せない。

 

だが、頼む頻度が少ないデリバリーピザだから、頼んだときの日の記憶は簡単に忘れることはない。

兄と二人で家にいたなんでもない日に頼んだピザ。

モーレツにピザが食べたいと叫んだ友達の家で頼んだピザ。

初めてLINEデリバリーで頼んだピザ。

 

なにか特別な日にしたいとき、なんでもない日だけど記憶に残したい日にしたいときは、デリバリーピザを頼むことをおすすめする。

 

 

 

 

#ピザが食べたい

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